2010/10/19

ASAYAKE YOAKE









なんていい展示だったんだろう



遠方はるばる来てくれたみなさま、こころからお礼もうしあげます。

ほんとうに、なんてたのしい展示だったんだ

久しぶりに顔を合わす友人達 笑顔 沁みるねこりゃ
ほんとうにセンスのいい、すてきな事をやってたり作ってたり、生活している、考えてる、
尊敬するひとばかり ほんとうに全員 たくさん会えてほんとうに嬉しかった。
これはやみつきになっちゃうね、
忍法で何人にも分裂してこころからひとりひとりゆっくり会話をしたかった。じんわりと。
DMをみて来てくださった方や、地元の方、通りすがって興味をもって入って頂いた方、
ほんとうにうれしかったです。

そしてどこからか大工が迷い込んで来て、作品をみてくれたのもうれしかった。
彼と私たちは20分の間に心がぎゅっとつながった。
彼は2Fの掃除を農協に依頼され来たのだったが、内容はなにもきかされていないようだった。
待ち合わせたんだがこねえなあ、といっていて、足袋でぎゅっとすぼまったお洒落なチェックのズボンをはきこなしていた。何時に?と聞くと、昼、とだけ言った。
邪魔だったらトラックどけるよ、というので、お茶のみます?といって招き入れた。
両手を腰のポケットに突っ込んで、しげしげと私たちの絵を眺めてくれた。
40年以上大工をやっているという彼の話は、半分くらいは訛りか滑舌か、
それかもしかしてパラレルワールドに行き来していたのか、
ともかく聞こえなかったので、
直感を働かせて、表情とイマジネーションと湧き出る愛情で
ぼくらは会話を楽しんだ。
そのうち親方がやってきて、2人になった大工は2Fの雨漏りを直してくれたようだった。




作品は作ったあとには、もう自分からはなれて、見た人のものになる。
みせるってことについて、ずっと考えているけれど、まだ言葉にならないけど、
感覚では、だんだん結晶化してきている。
この世界のすべては

すごくシンプルなできごとなのだろう。