2010/03/11

大銀杏

今朝、八幡様の大銀杏が倒れたらしい、
と、昼に母から知らせがきた 

帰ってくると様々な事が変化していた 本当に人生は様々な事がおきるんだな
酸いも甘いも噛み分けてゆくわ

だけれどすこしばかし、最近多くの人に
酸いが多いんじゃなくて かみさま



大銀杏を夕方見に行った。
大勢の人が八幡宮に、
大銀杏に一直線に、心配そうな顔をして向かっていた
引き返してくる人の表情をみた。
早足で、原付を乗り捨てる様な勢いで、幼い頃からおなじみの
あの大木のところへ向かった

根元からこちらへ向かって倒れた大銀杏は、
もうもどらないと
すぐに誰もが感じる派手な折れ方だった
神様は死なないかもしれない、でも、
神様がひとり死んだ とおもった 悲しくて立ちつくした

死ぬはずの無い存在が、しんで
居なくなったかんじがした
そのかんじは じぶんが弱いからそう感じるのだって思うけど


大事にされてきたあの巨大な銀杏は、今日、確実に、
もうあの立派な葉をつける事も無いのだと
ぽっかりと空いた空間を見て やはり、つらくかなしかった。
1000年以上もあそこを動かなかった あの美しい銀杏
ただ、手を合わせることしかできない 
ひきかえす、心配げな表情の人達が続々と増えてくる これはほとんどが
地元の人間だろう ずいぶんお世話になりました。
ほんとうずいぶん、お世話になりました、
どうもありがとうございます、これからも、