2011/01/30

発声


どこかから、すべりおりてきて、
したたり落ちた言葉は
声に出すと、朝の冷気をとかして、
おなかのあたりをあたためた。

同じ様になみだも、ひとつぶこぼれおちた。
そのあたたかい水、ださい言葉、
重要な音楽かのように

ふゆの朝は、ダイレクトに胸をさす。