2009/12/03

iii


ちかごろあたしはちゃらいです。自分の事を考えることができなくなり、ただただ生きてます。
そんなことないんだ、ほんとうは。だけどもね、そんな時期です もっこす

今の仕事は天候気候、がとても関わる仕事なので、空や風や太陽や海、あともちろん植物、の動きに常に注目してる。
そういった暮らしをしていると、毎日がちいさな感動や気づきであふれてゆく。
外にはうつくしいものが、沢山あり、全身をピンクに染める夕陽や、寒くつらい雨 の日にした親切 あたたかい会話、とりまくものがすべて、美です。もちろん山あり谷ありヘドロあり、ですが、ただただ生きる。
いけない、つまんない、それではだめ。もっと刺激のあるファンタジックな日々を送らなければ。
でもいまはいい。いいです。

この日常にこれだけあるのだからそれを集めて磨けば、この世界にはもっとすごい景色が出現する。
と信じてる。それは今思い描けるかぎりのファンタジーよりもきっともっと美しい。

ところで京都の今宮神社で、重軽石(おもかるいし)という不思議な石があり、
『三回手の平で撫でて、持ち上げると重くなり、その後願い事を心の中で念じてから石を持ち上げ、
軽くなったら願い事は叶う』
というしろもので、おもしろそ、とおもって友人と順番でおこないました。
それが、願い事ってのがさ、ないの、自分に。思いつかない。それにとてもびっくりして、
世界中の子供がくまなくみんな、心から笑う日が、そんな時間が一瞬でもありますように、なんてすごーいピュアハートなお願いをしちゃったんだ。はずかし。わたしのやさしい一面が急遽お姿をあらわにしたんです。
したらばさ、石、軽くヒョイて持ち上がったのです。いまおもいだすと泣けてくる。
子供が傷ついたり、さびしそうに泣くの、本当にだめなんです。ぜったい嫌。ないちゃだめ、泣かしたくない。悲しい。わたしがないちゃう。だからほんとううれしかった。
そのあと名物のあぶり餅を食べて、巨大な植物園に行った。

今日はおしまい